おつり

最寄駅前のスーパー、効率化のためにお金を入れると自動でつり銭が出るレジを何台か導入したようだ。レジ打ちの人が小銭をいちいち数える従来型とは違い、客からあずかったお金を入れれば勝手に計算して自動でつり銭が出てくるので、新型レジはたいてい学生バイトとか、カタコトの日本語を話す留学生とか、レジ打ち初心者という感じの「実習生」バッジを付けた人が担当していることが多い。

何度か新型レジの列へ並んでみて気がついた。若い、とくに日本人の高校生バイトと思われる子の多くが、レジから出てきた小銭の金額を確かめることもなく、ざくっと手に取りそのまま客に渡している。

なんだろう、ちょっと機械を信用しすぎじゃないのか?機械なんて所詮は機械だぞ?計算間違いはしなくとも、小銭が詰って出てこないことはありえるんじゃないのか?と内心もやっとしていたら案の定、というのか…昨日のこと、新型レジを打っていたバイトの女の子が、出てきた小銭をざくっと取った際に1円が落ちた。わたしはそれに気がついたのだが、彼女のほうではまったく気づかずそのままつり銭を渡そうとするので、すぐさま「あの、1円落ちましたけど…」と申し出ると、彼女はキョロキョロと下を見渡して1円を発見し、そしてまた手のひらのつり銭を勘定することなく、そこへ拾った1円を足し、手渡した。

えーー…確かめないの?わたしが1円落ちたと言ったのは嘘で、たまたま偶然にもあらかじめ1円が落ちていた可能性だってあるじゃないか?わたしが遠慮して1円と言ったけど、本当は2円落ちたのかもしれないじゃん?なんでそんなに鵜呑みなの?自分で確かめないの?考えないの?と余計にもやもやして帰宅のこと。