調布満喫



台風ニモマケズ、計画していた調布探索を決行。正午に降り立った調布駅北口は、煙って先が見えないくらい絶好調にどしゃ降り。傘を持つ右手で久しぶりに雨の重さを味わった。バス乗り場に目を向けると、ちょうどよく深大寺行きのバスが扉を開けて発車を待っていた。あわてて駆け込む。深大寺行きバスは深大寺の裏手にある体育館や神代植物公園を経由するため、深大寺周辺をぐるりと回るルート。神代植物公園の周辺は森のように緑が深く、天候のせいか真っ暗で、いかにも妖怪がひそんでいそうだった。





終点のひとつ前のバス停で降りる。ゆるい坂道を下っていくと蕎麦屋が軒を並べている。その中の「湧水」という店に入った。天候は雨というより嵐で、通りにはわたしのほかに歩いている人も見かけなかったというのに店内のテーブル席にたくさんの人。2階のお座敷に上がらせてもらい、限定の九割そば“湧水そば”と“そば羊羹”いただいた。九割というだけに蕎麦の風味が強くて美味。そば羊羹はわらび餅のようなむちっとした歯ざわりで甘みもおさえてある。クーポンを利用したので、そば羊羹は半分サイズであったけれどお腹にずっしり。






お腹を軽くしようと深大寺参道に向けて歩き出す。NHK朝の連続ドラマ『ゲゲゲの女房』ですっかり観光地になった深大寺、参道には水木センセの本やグッズを取り揃えた「鬼太郎茶屋」があった。どれもよくできていて、可愛いものばかり。時間をかけて選んだのは一旦もめんのキャンディ。ヨーグルト味だそうで、明日夫が帰ってきたら見せびらかして、のちおいしくいただこう。ほかに気になったのは、てぬぐい、ふりかけばばあ、ふりかけじじい。