小谷美紗子 日食なつこ @月見ル君想フ 8/13(木)

帰省先の会津からそのまま南青山のライブハウスへ…まるで遠征(笑)

  1. 街灯の下で
  2. 子供のような笑い声
  3. 正体
  4. 手紙
  5. 消えろ
  6. 新曲(1月のライブで初披露した、忘れ日和〜イエイっていうサビ)
  7. 新曲(初披露)

一曲目終わったあと「おぼん…」ひとこと発したあと沈黙。水飲む、タオル。「………」…2言目まで相変わらず長い。そのあと途切れ途切れの言葉を要約すると、お母様の誕生日が8月15日終戦記念日なので、誕生日を祝いつつ、終戦当時のことを想うことが多いと。「近頃は乱暴な法案が矢を射る勢いであるけど…」と安保法案についても言及した。
さかいゆう君の歌に、ひとを傷つけるくらいなら、自分が傷つけられるほうがいいという歌詞があって、そういう日本人でありたいと思います」と付け加え、『子供のような笑い声』を歌った。「あなたが望む平和みたいなものを残したい」「あきらめに似た悟りを開くのはやめて」「人の深さに弾丸を込めたりしないで」と、この時期に聞くと、言葉の切実さに胸が裂ける思いだ。

『正体』

前日にようやく歌詞が固まった新曲は、「この季節に歌っておきたかいから」と初披露。歌詞でサビの覚えてるところは…
僕と君の春の花、抱いて抱いて枯らしてしまった。ずっと前のことなのに摘みたてのように薫る。僕と君の夏の花、抱いて抱いて燃やしてしまった。ずっと前のことなのにまだ熱い。僕と君の冬の花、抱いて抱いて溶けてしまった。ずっと前のことなのにまだ冷たい。

新曲ができてる時期なのかなーと思ったので、来月の都内のライブはできればどちらも行きたいとチケットを取った。初披露の新曲は別れの歌で、近頃は大きなテーマや優しく包み込むような歌詞が増えていたので、別れテーマは久しぶり?かな、衝撃を受けた。「忘れ日和〜」のほうは刹那の幸せを寿ぐ感じで、ああ、この人の全曲に通底する無常観が好きだ。

2マンの日食なつこさんについては「ステージのきれいな月につられて(ライブハウスのステージ背景に大きな月が掲げられている)”月食さん”と呼びそうになる…」と(笑)「2マンをやってると、苦手なひともいるんですけど…日食さんは楽屋でも居心地よくて、また一緒にできたらいいな。ピアノ2台とか…」と好印象だったよう。

わたしは日食さんの存在自体を今回初めて知った。クーラーかけて昼寝してしまったら鼻声になってしまった…とおっしゃってたけれど、味のある声だし、何より歌詞がとても良かった。名前のせいなのか、空のモチーフが多くて、飛んでる俯瞰の景色、地面から見上げる雲や雨、草原を吹きわたる風などの大きな情景が見える。少し照れ隠しかと感じるほどハキハキと手際よく話していた。