DANCE to the Future - Second Steps - @新国立劇場

7日に新国立劇場バレエ団のダンサーが振付した新作発表公演を見にいきました。

<第1部>

<第2部>

  • 「ONE」振付:宝満直也 音楽:高木正勝「One by one by one」、マックス・リヒター「A Lovers Complaint」
  • 「The Celebrities, Part VI: The Post, Break-Up Depression of the Baroque Peacocks」 バロック孔雀の乖離後の憂鬱 振付:アンダーシュ・ハンマル 音楽:ショスタコーヴィチ弦楽四重奏曲第11番へ短調
  • 「球とピンとボクら...。」Ball, pin, and Us... 振付:宝満直也 音楽:レーサーX「テクニカル・ディフィカルティーズ」
  • 「Side Effect」振付:福田圭吾 音楽:ロバート・フッド「Side Effect」

新国立劇場バレエ団を初めて見た前回の「火の鳥」がとてもよかったので、そのダンサーたちが自身で振付けた作品を見てみたいと思い、残りわずかだったチケットを公演日が迫ったギリギリに買い求めました。

小劇場の後方の席でしたが、それでもダンサーがとても近くて、ダンスの衝動とか熱量が伝わってきます。音楽は録音音源、舞台装置もないけれど、どの作品も照明がとても凝っていました。

特に印象に残ったのは貝川さん作品「フォリア」と広瀬さんの「春」、福田さん「Side Effect」。この3つは何度も見たいと思いましたし、「フォリア」はもう少し長い作品にしてもいいんじゃないか、というかもっと長く見たいと思いました。

「フォリア」は男女3人ずつ6人で、ソロから始まり男女が出会って…とドラマが見えるような作品。女性たちの長いフレアスカートがリフトのたびに翻って美しい。「SWAN」は男性ソロで白鳥の動き。でもちょっと音楽のつよさに負けていたかもしれない。「春」は男女二人組で女性はトゥシューズフォークロアっぽい音楽から想起されるイメージよりもずいぶん爽やかで軽やかな踊り。でも音楽と調和してて、見ていて気持ちが良かったです。「Calma」は閉じ込められてる場所から想像の世界に飛び立つような、演劇的なものを感じた。ダンスだけよりもお芝居のなかの振付みたいな。「Chemical Reaction」は照明で海の中の表現してて、衣装もシンクロナイズドスイミングぽいキラキラぶり。シルクドゥソレイユとかミュージカルの「Little Mermaide」などと近いエンターテイメント性が強い作品。「ONE」は男性ソロで椅子の小道具あり。次のはちょっと長く感じてしまった。「Side Effect」はテクノのリズムを刻むよう激しい動きでかっこよい。

やはりみなさん踊りが上手。わたしのようなバレエ素人はどうしても海外のバレエ団に注目しがちで来日公演ばかり観てきましたし、日本のバレエ団にあまり興味を持てずにいましたが、いまや海外で活躍する日本人ダンサーは多いし、ということは日本国内にもそういう土台がしっかりあるってことなんですよね。と、新国立劇場のダンサーたちを見て思いました。すっかりファンです(笑)