卒業宣言

あんこが食べたい気分だったのか、先週買った冷凍食品今川焼きの存在をすっかり忘れて仕事帰りに鯛焼きを買って帰った。あんこ3つとクリーム1つ。わたしの分がはあんこ2つ、夫の分としてあんこ+クリームという配分。わたしよりも甘党の夫はクリーム鯛焼きが好き、だけどわたしは苦手なので、鯛焼きを買うときはずっとこの配分だ。

翌日の朝、オーブントースターでカリカリに焼いて食べた。わたしはあんこ1つ、夫はクリーム1つ。美味しいね?と言ったら、「うん」と答える夫。しかし食べ終わったあと、とても真剣な声で言う。「俺、もう…クリーム鯛焼きから卒業する」

理由を訊けば「もたれるから」と。「うぷっ」って感じになった、もう体が欲していない。あまいもんのほわほわした感じと、話してるトーンの真剣さが似合わず笑いをこらえきれなかった。

けど、まあ中年ですものね。クリーム鯛焼きって歳じゃないかもね。今年はクリスマスケーキを予約するのもやめた。もう二人で2日間くらいでホールケーキを消費するのは難しいよね、そうだねと割とあっさり決まった。毎年、その一年の楽しみを凝縮したぜ!的情熱でもってクリスマスケーキのカタログを眺めていた夫が!

ほかには何が「卒業」できそう?と訊いたら、チョココロネ、コーラ、甘いコーヒー牛乳との答え。わたしはそのいずれも食べないからなあ、わたしの「卒業」はなんだろう?