白鳥の湖 @ROH

先日書いたシアタスの「白鳥の湖」を観てきました。以下、公式から引用。

【出演】王女オデット/オディール:ゼナイダ・ヤノウスキー、王子ジークフリート:ネヘミア・キッシュ、ロットバルト:ギャリー・アヴィス
【原振付】マリウス・プティパ、レフ・イワーノフ
【振付】フレデリック・アシュトン、デビッド・ビントレー
【演出】アンソニー・ダウエル
【美術】ヨランダ・ゾンアーベント

以前バレエマスターが教えてくれたように、マシュウ・ボーン版の音楽は初演当時と同じく速いとのことで、ほんとにこちらは難易度が高い振り付けのときはピッチが遅かった。ほう〜。

第一幕では画像の乱れがたびたび入り、え…ずっとこのままだったらお金払うのイヤだな…とか考えちゃって集中できなかったけれど、第二幕では平気でした。しかしその第二幕はオデットと王子はマイムが多くて正直ちょっとぬるい感じがしてしまったのだった…コールドバレエの複雑なフォーメーションもあんまりなかった印象だし、チュチュでない衣装も安っぽく見えて、幕間にひとり「うむぅ…これは期待外れになってしまうのか?」

しかし第三・四幕はすばらしかった。宮殿での舞踏会のセットも衣装も絢爛豪華、スペイン、ロシア、ナポリポーランド(でいいんだっけ?)の各国の踊りも衣装も素敵だった。そしてオディールとロットバルトさん!すってきー!やはり悪役がかっこいいと盛り上がる。そういえばロットバルトさんフクロウだった。

オディールの正体がバレたときの演出も派手でドラマチックだったわ〜。そのあと王子とロットバルトの直接対決というか、なんか結局王子とオデットは心中して、コールドバレエがロットバルト退治してたような…(笑)エンディングは美しかったねえ〜…。あぁ素敵素敵。

日本出身ダンサーも大役で踊ってましたよ。トロワの崔由姫(チョエ・ユヒィ)さん(国籍は日本ではないようですが福岡生まれだそうで)、二人の白鳥で小林ひかりさん、スペインの平野亮一さん。崔さんはほんとに可憐で目を引く踊り手さんでした〜。いつかオデット踊るかしら…観たいなあ。こんな記事がありましたので参考までに。http://www.news-digest.co.uk/news/features/2880-japanese-dancers-at-royal-ballet.html

にしても、6月のシュツットガルトバレエ団、最近DVDリピート再生しまくりのマシュウ版と、これで3つの「白鳥の湖」を観ましたが、同じ楽曲なのに、ぜんぜん違う舞台!!!これだけ違うってすごいなと感心しました。それだけ振り付け、演出、演じ方にインスピレーションを与えるというか、創造的な音楽なんだなあチャイコフスキーすごいね!とか今さら。