イラン関連本4

ペルセポリスII マルジ、故郷に帰る

ペルセポリスII マルジ、故郷に帰る

刺繍 イラン女性が語る恋愛と結婚

刺繍 イラン女性が語る恋愛と結婚

前回「ペルセポリス」1巻を読んだ、マルジャン・サトラピの本。1巻はイスラム革命前後のことで、2巻は14歳で単身オーストリアへ渡ってからの挫折と18歳でイランへ帰ってからのことを中心に。著者の家庭は裕福なので、当時の市民生活とはちょっと乖離があるだろうと思う。

それにしてもイランは複雑な国だわ。欧米文化が浸透していた時期もあるし、イスラーム政権だけどアラブにはなじめなくて、ペルシア文化への愛着も強い、外から眺めるわたしにはそう簡単に理解できるような社会ではないだろうなあ、だからこそ関連本を読むおもしろさがあるんだけど。*1


「刺繍」のほうはタイトルからして、刺繍でもしながらおしゃべりしてるほのぼの話かと思ったら、あけすけなガールズトークで、「刺繍」ってのは処女膜再生手術のことでしたわ(ひぃ!)


ペルシア語の話

ペルシア語の話

これは言語学の本だったので、古代ペルシア語とかの話から始まり、あぁ全然わからない…ということで挫折。専門書なのだろうな。


CDエクスプレス ペルシア語

CDエクスプレス ペルシア語

ペルシア語を学ぶにはこちらだった。CDもついてるので発音もわかる、って発話までは求めてないけど!カタカナで表記すると同じ発音になってしまう文字が数種類ある。つまり、日本語にはない発音がそれなりにある。

32種類しかない文字も、語の先頭にくるのか、中なのか、語尾なのかで表記も違うから、結局32×3種類覚えねばならない。テキスト開いただけで「これは…ペルシア文字を勉強して読めるようになるよりも、日本語を話せるイラン人と知り合うほうがずっとずっと簡単なのではないか」と思った。そうしたらイラン料理屋へ行けってアドバイスをもらったので、そのうち行こうと思います(笑)


本の内容とは関係ないが、ラミンは生まれてすぐくらいにはイランを離れているらしいわ。こちら*2のインタビュー記事に「2歳でローマからカナダへ移住」とある。なるほど。イランに行ったこと、あるのかなあ。サインや腕のタトゥはペルシア語らしきものだし、肩のタトゥの模様もペルシアの古典柄に見えなくもない。身を守る意味が強いタトゥにあえてそういう文字や柄を選んでいるということは、んー…いろいろ考えちゃう。

「なんでイランの本ばっかり読んでるの?」と訊かれたのだけど、えー…だって、誰かを好きになったら、その人のベースを知りたいと思うじゃないの。言葉や表現の根拠となる思考をすこしでも知りたい、理解したいと思うので、マイケル熱のときも人種差別や60年代公民権運動の本とかよく読んでたわ…。とくにマイケルは歌詞を書くので、背景がわからないと意図を汲めないというのもあったけど。

大雑把にいえば、趣味、です。知らないことを知りたい。きっかけが「芸能人」でもいいのさ〜。