克服

昨日はわたしが敬愛し、憧れている女性Aさん宅で「お泊り会」でした。パン(いちじくとレーズンのシュヴァルツヴァルトブロート、スペインのデ・ガリェーゴ)とチーズ(カマンベール、ベームスターエキストラオールド26ヶ月熟成、ミモレット24ヶ月熟成)と〆鯖と〆にしんを持参し、駅まで迎えに来てくれた車でAさん宅へ。

2年半ぶりのAさん宅。わー居心地いい〜。さっそく台所でふたり並んで、ビールを飲みつつ料理開始。本日のメニューは、水菜とラ・フランスと生ハムのサラダ、柿と大根のなます、舞茸と豆腐の梅肉和え、カリフラワーと豆のマリネ、小豆島のオリーブ塩漬け、メインディッシュはハンガリー料理のパプリカーシュチルケ!パプリカパウダーを贅沢に使い、鶏肉をトロトロになるまでトマトで煮込む料理なのだけど、ものすごく美味しい。


8時過ぎからあと2人がやってきて、作りすぎたかも?と思う量の料理をつぎつぎ胃袋に収めつつ、スパークリングと白ワイン1本、赤ワイン2本を飲み干しながら、恋愛や家族のことから民族や信仰のことまで、まるで学生時代のころのように夜更けすぎまで延々と語りました。普段はひとと話さない深いことまでどんどん進んでいったのがおもしろかった。Aさんの見識の広さ、包容力と深い思考にひっぱられてエキサイティングな会話ができたのかも。

Aさんは写真家なので、やはり「見える」人なんだなあと思った。いろんな国を旅しているから体を通した知識もあるし、けれど*1とても謙虚で、穏やかで、慎重に言葉を選んで話してくれる。いままで漠としてたものが、Aさんの言葉でいろいろ繋がって、すとんと腑に落ちる瞬間というのがあり、録音でもしておいて後から聞けるようにしておけばよかったよ。

そして今回の収穫のふたつめは、猫アレルギー治ってるかも!?ということに気づいたこと。学生時代に病気の野良猫を保護したら、喘息の発作がつづいて眠ることができず、1週間で3キロ痩せるという「猫ダイエット」を図らずもやってのけてしまって以来、猫のいる友人宅でも鼻水と涙まみれになったので、猫の存在は大好きだし触りたいのだが必死に我慢していた。

Aさん宅にはいつの間にか居ついてしまったサラサテという名の猫がいるので、クリネックスのカシミヤとマスク持参で伺ったのだけど、結局どちらも必要なかった。くしゃみひとつしなかったから!どういうことなの?これは治ったの?それともサラだけに耐性があるの?(笑)んー今度また猫のいるお宅にお邪魔して検証しよう。

*1:だからこそ、かな。物事をよく知っている人は、自分がなにを知らないかも知っているので、事象や他者へ誠実で謙虚であることが多いように思う