耐える

太陽が本気でした。窓を開けて風の通り抜けをうながすよりも、窓もカーテンも閉めて陽射しを入れないほうが、温度上昇しないと思った。南向きのベランダ側はとくに、午前中は開放しないほうがいい。日が翳ったころに窓を開けて風を通すと、冷房なしでもある程度すごせそう。

今日は水曜日だし映画館で涼もうと思ったけど、夕方の歯医者の予約までに合うものがなくて断念。家事を終え、水で絞ったタオルで汗を拭いて肌が快適になったあとは、物置と化している北側の部屋に小さいマットレスとクッションを持ち込んで、寝転がって本を読んだ。ホットコーヒー飲みながら。

今年の夏はなるべく公共施設とか商業施設の一括で空調がきいてるところに避難しようかと思うけど、なんせお外は静かな場所が少ない。集団の女性(年代問わず)と子どもたちの嬌声に心折れることが多いわたしとしては、歩き疲れてもおちおちお茶も飲めない。マンガ喫茶みたいなうすぐらい場所じゃなくて、もっと開放的で清潔な、できれば眺めもよいような場所に、喫茶店と図書室がいっしょになったような〜独り客限定で〜BGMなしの(最重要)心地好い場所が家から20分圏内にあればーぜったい通うよ!コーヒー1杯千円でもいいよ。その代わり2時間いても怒らないで…。

あぁ学生時代に一度だけいった渋谷の名曲喫茶ライオンみたいな、客に緊張を強いる店(笑)がイメージ近いかな。名曲はいらないから。静まりかえった店内ではカップをソーサーに戻すときの音すら耳障りになるから、マグカップサービスね。

街を歩いていてイライラするのは、デパートでも駅ビルでもお店ごとに、果ては街頭ビジョンで道路でまでも音楽流し続けてること。聴きたくもない音を無理やり聴かされること、しかもそういうのは決まってしょーもない音楽で、むしょうに腹が立つし気分が悪くなる。お店で働いてるひとは具合悪くならないのかしら。みなさん忍耐強い。

今夜の「クロ現」はドナルド・キーンさんのインタビューでした。わたしは何年か前に下の一冊しか読んだことありませんが、ここでも取り上げられている高見順の日記についてもお話してましたね。反戦派で、負けてもいいから一日も早く戦争が終わればいいと考えていた高見が、終戦間近に見た「じっと耐えている日本人」に対して「この人たちといっしょに死んでいこう」と思ったこと、今回の災害でも話題になった「じっと耐える日本人」がキーンさんの心に高見とおなじような作用をもたらしたのかしら…と思いました。

作家の日記を読む 日本人の戦争

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