三回忌

この連休は父の三回忌のため帰省していた。

中学生になった甥1号は声変わりしていた…!小学校1年の姪はショートカットにしたら男の子に間違われるようになった。暴れ系男児5歳の甥2号は相変わらずの「止まったら死ぬ」回遊魚並の燃費の良さだった。人間ってあんなに始終動き回っていられるの…?と。姉2の日々の疲労困憊ぶりが伺い知れるぜ。

それに比べて姉1のところの二人は聞き分けがよく、学校であったことをなんでも話して、中1なんてそろそろ反抗期だと思うのだが、その片鱗がちっとも見えない。たまに反抗期のない子どもがいるそうだけれど、もしかしてソレなのか?まあでも中2にならないとわからないね、いろいろこじらせるのは中2から!(笑)

母は捏造記憶が増量しておったなあ。久しぶりに会った姉から「まさわはこんなこと言ったの?」と確認されたことが、ちょっとびっくりするくらい事実より悪意的に解釈されており、えーーー…これ放置してたら、いらぬ姉妹間のいさかいが発生していたんではないか…?と危惧したわ〜。姉たちと「答え合わせ」をしたよ(苦笑)

しかし当の本人は「もし人生をやり直せるなら、子育てをもっと丁寧にしたかったわ。当時は生活に追われててねえ」としおらしいことをのたまい、温泉友達などから「でもみんなそうよ〜、子どもが離れたからこそ思うこと。姉妹ともに道に外れず、自立させてるんだから立派なものよ」と慰められたそうだ。

…なんだ結局は反省よりも承認欲求か、と思った黒い娘はわたし(笑)!だってねえ、矯正して歯並びが揃ってきたわたしの顔をみて「なんだか顔つきが変わったわね、ブサイクになった。前の方が可愛かったのに」と言い放ったのどうですかコレ。別に40も手前で親から「可愛い」だの言われたいわけではないけれど、何も娘に「ブサイク」と言わなくてもいいだろうよ?「丁寧な子育て」、今からでも遅くないよ〜〜。

小さい頃から容姿についてはいろいろ言われて育ってるので、わたしは実家を離れるまで「夕方の西日でできる手足の長くて、目鼻立ちがわからない影になりたいなあ」などと暗いことを思っていたくらいよ。人並みに恋愛するようになり、容姿も認めてくれた夫や過去の恋人がいなければ、今頃どんだけひねくれ者になってたか心配になるわ☆

親は理不尽なもの!自分のいまの諸々を親のせいにしていいのは10代まで!と、割合に達観してるので、いまは母のことも「個人」としての観察対象にしておもしろがってるところはある。まあ、十分ひねくれ者かもねえ。


ツタンカー面

そういえば、母方の祖母がひ孫である甥2号のことをして「こういう子どもは大物になるから、大事に育ててあげなさい」と姉2に言ったそうだ。それは手に負えない暴れぶりに姉2がくじけそうになっているのを見かねての「大物」云々発言だったとは思うんだけれど、たとえ慰めであっても、そういう言葉が人に与える影響はたしかにあって、あるならば心を尽くして言葉を選んで渡してあげるのが人の道だと思うのよね。それを祖母は知っているから姉2に言ってあげたんだと思う。母なんか「あの子(甥2号)みたいな子はうちの血筋ではないよねえ。あんな子みたことないもの」と会うたびに言う。なぜ母は祖母の思考を受け継がなかったのかと不思議だけれど、でもこういうの親子だからってだけじゃないものね、すべては個人の資質に返ってゆく。