2ヶ月前に予約した今日食べられるはずのクリスマスケーキ

休みだ。昨夜は内澤旬子『身体のいいなり』を読み終わってから、乾燥した空気のなかぴかぴかに輝くまる月を見上げた。乳癌に罹患し、3回目の手術にして乳腺全摘出、乳房再建までの体験を通してのエッセイなのだが、ものすごく考え、ぎりぎりに言葉を選んで正直に書き上げたのだろう。自身の状況や心境だけでなく、周囲の反応まで冷静にとらえ、お涙ちょうだい「がん闘病記」とは一線を画す本。読めば月を見上げたくなる。年明けに高野秀行×内澤旬子トークショーがあるのだが、当然に予約したのでいまから楽しみ。高野さんの『腰痛探検家』もとてもおもしろいです。

今日は前倒しでクリスマスディナーだ!と昨日のうちからそれ用の骨のついた鶏肉やらスパークリングワインなどを買いこんでいたのに、クリスマスケーキの予約伝票を確認したらなんと明日が受け取る日だった。チーン…。とくべつケーキが好きなわけでもないのに、食べられると思い込んでいたものが食べられないという事実に打ちのめされる。どうしてそこまで思い込むことができたのか、と夫にも呆れられた。だって2ヶ月も前に予約したんだもん。そんな細かいことは忘れたさ!開き直りが早いので、予定通り鶏肉をオーブンで焼き、芋を揚げ、豆とレタスでサラダをつくり、ソーセージを茹でて焼き、乾杯してやった。食後のケーキがない淋しさは高級チョコを買ってきて凌いだ。鶏肉の付け合せに余っていた白菜を焼いたのだが、予想外に美味しかった。グリーンオリーブの塩漬けが旨い。ひとりでばくばくたべている。明日は明日で仕事納めと称して飲んだくれる予定。さらにケーキも待っている。